「もっと優しい旅への勉強会」定例会報告

2002年11月 定例会の報告
「京成ホテルミラマーレ」と犬吠温泉「笑顔の湯」ツアー

11月の勉強会はホテル見学を行いました。9月にオープンしたばかりのホテルミラマーレ(千葉県千葉市・京成ホテルグループ)は今まで京成ホテルが既存施設で「人に優しいホテル」を目指し取り組んでいた事が随所に盛り込まれています。
11月14日(土)Aコース昼食組Bコース食事済ませ組が13時にロビーに集合しました。参加者は幼児を含め18人でした。

ホテルミラマーレ見学 千葉と言えばJR千葉駅を中心に考えてしまうせいか、京成線千葉中央駅に隣接地の当ホテルに11時30分集合のAコース・ミラマーレで食事をとるグループがなかなか集合しません。運営委員も遅刻者続出で定刻に集まった参加者にはご迷惑をおかけしてしまいました。
2階の南欧風レストラン「ディスカーロ」で8名食事の後、13時集合の参加者と合流、簡単な自己紹介のあと京成ホテル企画部部長秋元氏(当勉強会会員)、京成ホテルミラマーレ管理課課長でこのホテルの建設を担当をされた田口両氏の引率で館内の見学をしました。
その際「バリアフリーチェックシート」を勉強会から、「京成ホテルバリアフリーファイル」をホテルから各人に配布されました。

集合した2階はレストランフロアになっており、街中から気軽に入れる明るいレストランが並んでいます。各店の入り口には段差が無く、パブリックスペースもフローリング風で車椅子のタイヤもスムーズです。

フロント

1階にあってカウンターはロー、ハイ2段になっています。 多目的トイレは有りませんが手すり付きのトイレがあります。勉強会で行っているYMCA英語ホテルサービス専門学校卒業生の鶴田さん(手話によるご案内もできます)も活躍している職場です。

スイートルーム見学

15階、1508号室はホテルの顔でもある、スイートルームです。白を基調としたインテリアが、真新しさも手伝ってたいへんきれいです。リビングルーム、ベッドルームツイン)、バスルームがゆったりと横長に連なっています。(108㎡、120,000円(税サ別、)
最速100Mbpsのインターネットが楽しめ、バスタブに浸かったまま夜景が楽しめます。ウオークインクロゼットは広々、また一番驚いたのはお手洗いに接近すると自動的に 便器のふたが開き、便器に明かりが灯る仕掛けです。
この部屋は特にバリアフリールームとはなっていませんが、ゆったりした広さと段差なしの床は、障害があっても使いやすいのではないでしょうか。
またホテル内のじゅうたんは、車椅子でも車輪が沈み込むことが少ないように工夫が凝らされています。エレベーターは4基、全てが音声案内付きで操作ボタンも低い位置に設置されています。車椅子用のドアボタンを押すとドアの開閉時間が15倍に長くなります。

ユニバーサルルームの見学

ユニバーサルルームは13階に2部屋あります。
1室はエレバーターホールから程近い配置です。1室は千葉市内を、もう1室からは東京湾の景色を望む事が出来ます。ツインの部屋は42㎡(室料28000円也)でかなり広々しています。入り口のドアは低い位置にのぞき穴がついています。
(車椅子使用者のため)テレビは文字放送つきで、枕もとには「アラートマスター」という聴覚に障害のある方に便利な機器が集約されていました。双方向無線式振動機(合図君)・電話機には音量調節アダプター・FAX・振動式目覚し時計・ノックセンサー(ドアがノックされると光の点滅と振動で知らせる)また非常を知らせるライトもここです。また手の届かないところのものをとるためのマジックハンド(リーチャー)も用意されていました。
クローゼットの中は低い位置にハンガーがセットされています。部屋にセットされているお茶碗なども希望すれば手つきのカップに取り替えてくれるそうです。

見学当日は、盲導犬・聴導犬・介助犬のための食器と敷物とベッドに犬を繋ぐ細紐等も置かれていました。これなら飼主は、わざわざ家から持ってくる手間がありませんし持ち物を汚さずに済みます。
バスルームは、洗面台、バスタブが左側に並び、右側奥にトイレがあり、タイル張りの一部屋で縦に連なっています。洗面台ではシンクの下の配管も車椅子に邪魔にならないような工夫がされていました。バスボード、手すりが完備され(リクエストで設備の追加や取り外しは対応してもらえます)ていました。普通バスルームではかかってきた電話に出ることはできますが、発信はできませんが、このお部屋では電話の発信も可能です。
しかし、トイレを利用しようとした時に「流す」ボタンと「緊急ボタン」が非常に紛らわしく(私も非常ボタンを押しそうになりました)これは改善の余地があると感じました。必ず必要な「流す」のボタンと「目立つことが重要な」非常ボタンは配置が難しいようです。このあとレストラン階の多目的トイレ(オストメイト対応型)を見学したあと場所を「ディスカーロ」に再び移し秋元さん、田口さんに参加していただき質疑応答となりました。

「笑がおの湯」に移動して

ホテルミラマーレ見学のあと希望者12名が同じ京成グループが経営するスーパー銭湯「笑がおの湯」に移動して入浴と親睦会を行いました。特にバリアフリーを意識して作った施設ではないため京成ホテルから入浴介助のためのお風呂グッズをお借りしました。(シャワーチェア、シャワーキャリー、スポンジなど)みんな協力し合っての入浴(犬吠埼温泉の天然温泉風呂もあります)と風呂上りのビール・酎ハイを心行くまで楽しみ、三々五々解散となりました。

長い時間・私たちの見学にお付き合いくださった、秋元さんをはじめ、田口ささんありがとうございました。

質疑応答(抜粋)

Q:今までバリアフリー化に向けて沢山の工夫を重ねてこられましたが、ミラマーレを新開業して実現できなかったことや、やり残したことはありますか。

A:建物の構造に関る段差とか開口とか移動、情報システムの基本的なことについては やれたと思います。将来に渡ってお客様が重度化されたときの対応がどうなって行くだろうかと不安が少しあります。それと部屋のドア幅をあと5cm広く取りたかったです。今75cmですが、80cmあればほぼどんな車椅子にも対応できます。

Q:ハートビル法の認定はどうなっていますか?また建設費にしめるバリアフリーにかけた予算はどの程度でしょうか?

A:ハートビル法の基本的要件については全て満たしておりますが、誘導的要件については、階段の幅をとることができないことのみ満たしておりません。バリアフリーに関する経費については、他の経費より優先して確保することができたと思います。

Q:ユニバーサルルームの稼働率はどのくらいでしょうか?

A:9月6日にオープンしてから10回程度でしょうか。この部屋を指名して宿泊される方もいらっしゃいます。普通のツィンとしての販売の方が多い状況です。

Q:特に「ユニバーサルルーム」「バリアフリー」について宣伝はしていますか?

A:今は、十分な宣伝を行えてはいませんが、ホームページとバリアフリーパンフレットがありますし、今後、積極的にPRしたいと思います。

京成ホテルミラマーレ
〒260-0014 千葉市中央区本千葉町15-1 Tel:043-222-2114 Fax:043-222-2324
URL:http://www.miramare.co.jp

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