「もっと優しい旅への勉強会」定例会報告

1993年2月 定例会の報告
「旅行業界からの新しいアプローチ」

講師:
高橋 征夫氏(レジャー・サービス連合書記長)
東条 仁英氏(トラベルジャーナル旅行専門学校 副校長)

日時:1993年2月17日(水)19時15分~21時45分

会場:JTB本社3階プレゼンテーションルーム

参加者:33名

Ⅰ: 障害者に優しい北海道観光に参加してツアーで見えたもの、感じたこと

講師: レジャー・サービス連合書記長 高橋 征夫氏

※レジャー・サービス連合
ホテル、旅行会社、列車食堂の労働組合(組合員約57,000人)

  1. 地域に根ざした仲間のアイデア:「国際障害者」の最終年であり、最近増えている障害旅行と北海道の結びつける具体的な活動として、地元労の組合役員が企画し、それに参加。
  2. 喜ばれた温泉入浴、しかし不便でまた不十分な観光施設‥事前に下見をし、登別プリンスホテルには、館と館を結ぶ通路にスロープの設置をお願いするなど、関係機関への協力をお願いしました。今回は、車イスを利用される方を対象に、8月4日から2泊3日のツアー。31名の参加〈車イス利用者は12名〉。当日は、マスコミの取材もあり、大きな反響を得ました。初めて船に乗る人や数十年ぶりに温泉入浴をした方など、障害者の方がこれまで行けない、できなかったことみんなで協力してクリアできたことで、参加者全員が感動を味わいました。各観光地・ホテルなど問題点の多さなど現状確認もできましたが、それ以上にハード面の改善だけでなく、思いやりや手助けなどのソフト面の充実で、大体の問題が克服できるということが、印象づけれました。特に、障害者の方々からの「建物の段階をなくすより、障害者と健常者の〈心の段差〉を無くす事だ」の言葉が深く印象に残っています。
  3. 労働組合が得た“大きな財産と”今後の課題…ホテル労働からの参加者は、他のホテルの改善点や取り組みを自分が働く施設と比較したり、早速、改善点を検討したりといい刺激になったようです。また、ボランティア活動をもたらした感動と充実感により、労連の仲間の絆は一段と強まりました。今回の経験をもとに1992年10月には、「障害者にやさしい北海道」のシンポジウムを開催しました。

今後は、「人手と数の力」の労働組合の強みを生かして、組織内外に障害者・高齢者の方が住みやすく、社会活動を楽しめるような運動をしていきたい。
93年は、キャンペーンツアーを計画しており、東京の組合員や役員にも積極的に参加してもらうことを考えています。

Ⅱ: 「旅行業者」有用論

講師: トラベルジャーナル旅行専門学校 副校長 東条 仁英氏

  1. 「旅」と「旅行」イメージ…「旅」という自由で道徳的で“良”というイメージがあり、「旅行」という業者が計画し、観楽的で、目的が不純で“悪”というイメージがあるようだ。そして、その諸悪の根源は旅行業者にありと思っているような発言が多い。
  2. 旅行業者の役割…ハイテックな時代こそハイタッチな旅行が必要。ホスピタリティ精神があふれる旅行の提供を。

以上

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