「もっと優しい旅への勉強会」定例会報告

1993年1月 定例会の報告
「障害者と高齢者に関する交通対策とその方向性」

講師:

PartⅠ:秋山 哲男氏(東京都都立大学工学部)

PartⅡ:佐々木 浩氏(全国広域目黒チェアキャブを走らせる会 会長)

日時:1993年1月21日(木)19時15分~21時45分

会場:JTB本社3階プレゼンテーションルーム

参加者:31名

PartⅠ:「障害者・高齢者の最近の動き」

講師:東京都都立大学工学部 秋山 哲男氏

1.福祉のまちづくり

平成3年に厚生省の指針。神奈川県・大阪府・兵庫県・横浜市で条例が出されています。また、昭和48年には建設省の道路に関する通達が出され、良くも悪くも続いている。中には、世界でもトップレベルの点字ブロックの設置なども盛り込まれていますが、それも問題が無いわけではありません。

2.ターミナル・鉄道

<人にやさしいターミナル・運輸省>、<人にやさしい駅・JR東日本>など行政・運輸当事者が研究会を開始し、努力をしています。
一口に“やさしい”と言っても、健常者と障害者で移動確保・安全などで質が違い、意味合いが違う。「技術指針」や「外国調査」いついて大学の先生方が、ワーキンググループで活動しています。私は、外国調査のグループで文献翻訳をしていますが、「ADA」については、各論や具体的展開において予算等の越えなければならない多くのハードがあります。東京の南北線は、外国とひけをとらないと評価できます。

3.ヒューマンテクノロジーの応用研究(神奈川県)(略)

4.リフト付きバス(略)

5.国際的な動き

COMOTRED(障害者・高齢者のモビリティと交通国際会議)が1995年に英国で開かれます。その次は「日本で開催しないか」と打診されており、これが開催されることで、交通対策は大きく変わるでしょう。

6.土木学会1993年11月11.12日に開催予定

前回(1988年)のレポートも社会的にインパクトを与えましたが、データもしっかりした資料なので、見学にお越しください。

PartⅡ:「移送サービスの問題点について」

全国広域目黒チェアキャプを走らせる会 会長 佐々木 浩氏

1.活動内容

車イスでの外出移動、歩行困難による外出歩行が大変な方などが、社会参加を望まれる際、全国各地から要請に応え、24時間体制で、ドアツードアで移動サービスをしています。

2.ニード

①医療機関への通院等②地域福祉サービス(入浴ディサービス)③レジャー・旅行などの社会参加④介助・支援活動⑤海外・国際領域支援が主な利用範囲。最近は、冠婚葬祭への参加希望の要請が増えてきた。(会発足から1年半で、約2,400人が利用)

3.問題点

①ドライバー不足(低速車間距離保持など運転技術とハートが必要)②一般ドライバーのマナーが悪く、違法駐車や車イスマークの駐車スペースの占拠、割り込みなど③乗降に時間がかかる。

4.今後の展望・期待

①全国的なネットワークづくり②運転技術のある障害者によるドライバーボランティア③自動車メーカーによる車イス仕様車の製造④JRのコンテナ利用の長距離ラクラク移送。

以上

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